ヒドジョウのひーくんは、2022年1月24日に、我が家にやってきました。

ホームセンターの熱帯魚コーナーで、パッキングされて処分セールで売られていたヒドジョウでした。
長いことパッキングされていたせいなのか、すでに袋の中にいる時点で、もう弱っていました。
このまま死んでしまうのかもしれないと思いました。
アクアリウムをはじめて、人生初の塩浴というものに挑戦したのがヒドジョウくんでした。
ドジョウは塩には弱いという情報があります。でも塩浴ができないわけではない。
色々と調べて、粘膜保護剤(プロテクトX)で水を作って保護した上で、人工海水で塩浴をはじめました。
その時のことは、はてなブログに書いています。
人工海水での塩浴はPHが変動があるというのは当時は知りませんでした。
単純に栄養があって、弱っている個体にはオススメですという情報があったので、使ってみようと。

ひーくんは、とても元気になりました。細かった身体も毎日冷凍赤虫を贅沢に食べていたせいなのかパンパンの身体になりました。とっても懐いてくれていて、近寄るだけでエサくれ音頭を踊ります。


ひーくんは、土管が大好きでした。砂掘りよりも、土管の狭いどころにぐいーって入るのがお好みだった気がします。

ひーくんは、あくびをよくしました。お口をパクパクしたぶぁ~っとやります。
モンスターとエイリアン感があるのに、おめめはきゅるりんで大好きでした。
ひーくんとミクロソリウム
ひーくんと共に過ごしてきた水草に、ミクロソリウムがあります。
かねだいさんで売ってたミクロソリウム。車の置物に活着してしまい、いくらトリミングしても必ず復活する、ひーくんのような水草でした。

ひーくんは、ミクロソリウムに乗ってお昼寝するのが大好きでした。
ひーくんの水槽は一時期ずっとコケまみれでした。エサのやり過ぎだと思います。
ミクロソリウムは、最高のベッドです。

ひーくんとタンクメイトたち
ひーくんの水槽では、選ばれしタンクメイトしか生き残ることができませんでした。
ずっと共に過ごしている「ただのドジョウです」と売られていた「ただのドジョウ」が終生の友でした。

あとからやってきたロングフィンアカヒレとも仲良く暮らすことができましたが、ニジイロボウズハゼたちはひーくんとは共生ができず、すぐに力尽きてしまいました。
ひーくんと体長

元からデカイ、体長のあるひーくんだったので、観察ケースを購入して長さを測ってみようと思いました。
暴れるひーくん……狭くてごめんよ~……

12.5cm……というところでしょうか? ムチムチ可愛いひーくんなのでした。

むちむちのツヤツヤボディです。かっこいいね~。

同じく終生の友である「ただのドジョウ」くんも測ってみました。11cm……かな? わかりません。
ひーくんと引っ越し

ひーくんはたくさんのお引越しを強いられましたが、どこにいっても元気に過ごしてくれました。
部屋の入口にある押入れで、コリドラス水槽と隣合わせだった時はコリドラスに興味津々でした。


もともと住んでいたおうちが、フレーム水槽で取り回しがよいのでトリートメント水槽にするという理由で引っ越しとなり、25cm水槽への引っ越しとなりました。
ここが、ひーくんが最後に過ごした水槽になりました。

やっぱりこの土管はだ~いすき。しかし途中から、臆病なラウンドノーズ系コリドラスである、ロレトエンシスたちのために、この土管を借りることにしました。ごめんね。ひーくん。
今思えば、お気に入りの隠れ家が減ってしまいびっくりしてしまったのかもしれません。
ひーくんの死因
ひーくんは過去2回ほど、飛び出しをしています。
2回ともすぐに気づいて、水槽に戻してことなきを得ました。
ただ、気になるのは今回の25cmに引っ越してきてから飛び出す事が増えたということです。以前住んでいたフレーム水槽時代は一回も飛び出したことがありません。
ちゃんと蓋があったからなのか。今回も蓋はしていたのですが、完全に隙間がなくなるわけではなかったので、鉢底ネットをカットして、括り付け、小石を置いておくという対策をとっていました。
3回目の正直とでもいうのでしょうか。
エサをやっても出てこない日が一日ありました。そんな日もあるよねと思ってしまいました。
完全にミスでした。きっとこの時点でひーくんは飛び出していました。
でも珍しく私は、ひーくんの水槽周りを綺麗に掃除していました。なので、飛び出していたらすぐわかるはずと思って、飛び出していたとして、視界に入らなかったので、穴をほっているか、車の中に隠れてると思いこんでしまいました。
二日目になって、エサをまたあげても出てこないことに不安を覚えました。
ただのドジョウくんだけでエサを食べています。いつもは二匹で奪い合うようにしてエサを食べます。
ひーくんだけがいません。
不安になって、隠れてると思い込んでいた車の中を捜索しましたが、いません。
ここで、飛び出していると判断しました。あとはどこにいるかです。前面はガラス蓋、ネットを貼っている隙間から飛び出したとして、左側のどこかにいるはず……。
いました。
ひーくんは水槽台の隙間で、事切れていました。
ぷりぷりで艷やかなあの身体は、もう見る影もありません。
とても苦しかったと思います。大好きな水がなく、呼吸もできず、今回は助けてもらえなかった。
凄くショックでした。ひーくんを拾い上げて、自分のミスで飛び出し死させてしまったことが申し訳なくて何度も謝りました。
が、もうひーくんは帰ってきません。あの可愛らしいくるくるしたおめめと、おひげと、土管でのお休みや、ミクロソリウムのベッドでのんびりする姿はもう見れません。
今回のミスは、一回目の飛び出して対策ができているという思いこんでしまったことと、部屋を下手に片付けて、飛び出したらわかるはずと思いこんでしまったことでした。
ひーくんはもっと長生きできたはずなのに、こんなことで命を奪ってしまったことが悔やんでも悔やみきれません。
熱帯魚飼育をしていると、昨日まで元気だったのに突然死んでしまうことも多々あります。
でもあきらかに自分のミスで、どうにかできたことで命を奪ってしまうのは本当に申し訳なさすぎます。
すごく悲しくて、すごく申し訳ないです。ちゃんと気づけていたらと悔やんでいます。
もう一度、ひーくんに会いたいです。
